Challenge
プロサッカークラブの公式ストアが、ユニフォームやグッズの平均購入額を上げるため、戦略的なバンドル販売システムを必要としていました。「2025年ユニフォーム + 2024年ユニフォームセット割引」などの複雑なプロモーションを自動化する必要がありました。
Solution
FastBundleアプリを統合し、柔軟なバンドル管理システムを構築。複数商品の組み合わせ割引、自動価格計算、在庫連動を実装。日本語UI、円決済、配送日時指定機能を統合し、国内ファン向けに最適化しました。
Impact
バンドル販売により平均注文額が増加。プロモーション自動化で運用負担を削減しながら、複雑な割引ロジックを正確に実行。サポーターの購買意欲を高める効果的な販売戦略を実現しました。
Tech Stack
プロジェクト概要
Jリーグクラブの公式オフィシャルストアで、ユニフォームやグッズのバンドル販売とプロモーション管理を自動化するシステムを開発しました。シーズンごとにユニフォームが切り替わるサッカークラブのEC運営では、新旧ユニフォームのセット割引や期間限定のファン向けプロモーションが欠かせません。しかし当時のストアでは、こうした複雑なバンドル設定をすべて手作業で対応していました。
課題の背景
バンドル販売を手動で管理することには、複数の問題がありました。まず設定に時間がかかりすぎる点です。「2025年ユニフォーム + 2024年ユニフォームセット割引」のような組み合わせを作るたびに、価格計算を手動で確認し、Shopify管理画面で個別に設定する必要がありました。1つのプロモーションを立ち上げるのに平均2時間かかっていました。
さらに価格計算のミスも発生していました。手動入力では割引後の金額が正しく反映されないケースがあり、顧客からの問い合わせにつながっていました。試合当日に合わせた限定グッズのドロップでは、アクセス集中時にボット対策が不十分で在庫が瞬時に枯渇するトラブルも起きていました。
技術実装
FastBundleによるバンドル管理
FastBundleアプリを中核に据えたシステムを構築しました。対応するバンドルタイプは3種類です。固定バンドル(指定商品の組み合わせで割引)、ミックス&マッチ(指定カテゴリから自由に選択できるセット)、ボリューム割引(数量に応じて割引率が変わる仕組み)。それぞれの価格計算ロジックは自動化されており、担当者が割引率を入力するだけで正確な金額が反映されます。
バンドルと個別商品の在庫連動も実装しました。バンドルの構成商品が個別で売れた場合、バンドル側の在庫も自動で減算されます。これにより「バンドルは在庫あり表示なのに個別商品が売り切れ」という矛盾を防いでいます。
日本市場への対応
日本円の価格表示はもちろん、試合当日グッズ向けの配送日時指定機能を統合しました。「アウェイ戦の前日までに届けてほしい」というサポーターのニーズに応える形です。UIは日本語で統一し、価格表示は税込みで分かりやすく表示しています。
hCaptchaによるボット対策
限定グッズのドロップ時は、チェックアウトフォームにhCaptchaを組み込んでボット購入を防止しました。人気グッズが公平にファンの手に届くよう、アクセス集中時の保護機能として機能しています。
成果
- 平均注文額: +23%
- バンドル付帯率: 18%(購入者の約5人に1人がバンドルを選択)
- プロモーション設定時間: 2時間 → 15分に短縮
バンドル販売の効果はAOVの向上だけではありません。旧シーズンのユニフォーム在庫を新シーズン商品と組み合わせることで、デッドストックを収益に変える手段としても機能しています。